平成29年 新年の挨拶

 日頃は一方ならぬご厚情を賜り、心より厚くお礼申し上げます。
 新年にあたっての挨拶と所感を書かせていただきます。

 先ず、2017年の世界はどこに向かうのでしょうか。イギリス、アメリカを中心とした欧米諸国は、私たちが予想もできないほど政策を大きく方向転換させるかもしれません。また、中東およびアフリカ諸国の政情は依然として不安定であり、そのような国々から他地域へと逃げ場を求める多くの難民たちの問題を世界はどのように処理するのでしょうか。わが国周辺の東アジア諸国に目をむけると、日本との政治的、民族的な衝突は常に一触即発の状態にあります。中でも、かつての80年代~90年代には「眠れる獅子」と評された中国は、その政治力、経済力、および軍事力において、既に世界に強大な影響力を及ぼす超大国として存在しております。
 2017年、われわれ人類はどこに向かって歩いていくのでしょうか。その混とんとした世界に対し、わが国そして私たちはどのような貢献ができるのでしょうか。

 次に、私ごととなりますが、現在博士の学位取得に向けてコツコツと研究を続け、この4月から三年目となり、いよいよ博士課程の最終年を迎えます。考えてみると、修士課程から数えて五年の歳月を大学院に費やすこととなり、これは大学に通った四年間を抜いて小学校の六年間に次ぐ長い旅路となります。
 今更ながら、仕事の合間を縫って博士の研究論文を仕上げるというのは、並大抵なことではないことを実感しておりますが、昨年は働いているだけでは中々体験できないようなアカデミックな経験をする機会を幾度となく与えていただきました。学会での研究報告や学会誌への論文寄稿など、それらは私にとって大変貴重な体験となりました。
 このような経験が全て障害なく順風満帆だったかというとそうではありません。学会発表での評価や論文に対する査読では、諸先輩研究者の方々から厳しいご指摘をいただきました、しかし同時に、優しい助言もまたたくさんいただきました。現在、それらひとつひとつが私の血となり肉となっております。

 また、このような経験を通して、目標を設定して一歩一歩緻密に積み上げていく研究の大切さを再度思い知らされることとなりました。
 かつて、ダグラス・マクレガー氏やピーター・ドラッカー氏は「自己の目標による管理」の重要性を説きました。目標は人を前進させる推進力となります。自分自身が私自身の目標を掲げ、その方向に向かって粛々と努力を継続することにより、人は新しい境地へと到達することができるのです。

 昔から「一年の計は元旦にあり」と言われております。ぜひ、この時期にそれぞれの目標を設定してみて下さい。あとはその目標に向かって一歩一歩進むのみです。

 本年の皆さまの益々のご発展を祈念申し上げます。
 また、本年も引き続き弊社へのご指導とご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。

G&Bヒューマンキャピタル
代表 門田良明